2018年5月22日火曜日

平成30年 司法試験 短答 憲法 予想解答 補足 その2


 昨日、平成30年 司法試験 短答 憲法 予想解答において、第6問・ウの選択肢を正しいものとして、1と記載しましたが、伊藤健さんが上記の通り発言しているので、補足しますが、上記発言は誤りだと考えます。
 たとえそのように考えられることを前提としても、明らかな差し迫った危険の発生が具体的に予見される場合でないのに、その使用を規制するのは、集会の自由を不当に制限することになることに争いはないと考えられるからです。
 すなわち、上記発言を前提にできるとしても、この選択肢を誤りと基礎付けることはできません。
 要するに、日本語の問題です。

 以上の通りの投稿をした後、同氏のTwitterを確認したところ、下記の通り、訂正等がありましたので、この点についても補足します。



 上記発言は、ウの選択肢が最高裁の判例ではなく、地裁の裁判例であり、この地裁の裁判例を判例に昇格させるべきか否かは、試験委員の見解次第であるとのものと思われます。
 しかし、前述の通り、これは日本語の問題に過ぎません。


 私は、冒頭、「たとえそのように考えられることを前提としても」・「上記発言を前提にできるとしても」と留保を付けましたが、その趣旨は、この発言から明らかになると思います。
 結局、試験委員は伊藤健さんが思っているよりもかなり単純な思考の下、この選択肢を作ったのだと思います。